世の中には様々な資格があります。国家資格に民間資格、ジャンルも様々です。資格を取
得するために応募の規定を満たす必要があります。とくに動物関係の資格は、規定がある
ものが多いです。その中でも、特殊な知識や技能がなくても取得できる資格があります。
それが「犬の飼い主検定です」
もくじ
1. 現在のペット事情
2. 犬の飼い主検定とは
3. 資格を取得した経緯 なぜその資格が必要なの?
4. 資格の取得方法
5. まとめ
犬の飼い主検定とは?どんな人が取得する資格なの?
現在のペット事情
犬に飼育数・飼い方の変化
現在、日本では平成 30 年度の段階で犬の飼育数は 890 万頭を超えています。最近では、猫
の飼育数の方が多い傾向にありますが、犬の飼育数もまだまだ多い状況です。ひと昔前ま
では、犬を番犬として外飼いをしている家の方が多いように感じましたが、現在は家族と
して迎え入れている家庭の方が多いのではないでしょうか。それと同時に外で飼われてい
る犬も少なくなってきました。家の中で飼われることにより、ペットの寿命も延び、高齢
者が老犬を世話していることも少なくなりません。ペットの寿命が延びるということは、
一緒にいられる時間が長くなるのでいいことですが、長く生きるとそれだけ病気のリスク
も増してきます。
マンションでの飼育
ひと昔前まではマンションはペット禁止でしたが、最近ではペット可のマンションも出て
きました。マンションは一軒家と違い、家と家が密になっています。そのため、犬の鳴き
声がうるさいなどペット関係のトラブルも一軒家で犬を飼うより多いのではないでしょう
か。ひと昔前までは、普通だったことが徐々に変わってきているのがわかります。その変
わる波にどう対応すれば正しい知識が身につくのでしょうか。そこで、紹介するのが「犬の飼い主検定」です。
犬の飼い主検定とは
犬の飼い主検定とは、「特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会」が行っている民間資格のひとつです。正式名称は「動物愛護社会科検定」という名前で、犬の飼い主検定は
旧名称になります。基礎級と専門級に分かれて、犬の飼い主検定と呼ばれているのは、基礎級の方です。
基礎級
基礎級は、犬の社会・歴史・生態、犬に関する法律・法規、犬の飼い方・しつけ・マナー、
犬の健康管理・メディカルの範囲から出題されます。4 択マークシート式で 100 問の問題が出題されます。基礎級では、主に犬のことがメインです。基礎級は犬が好き、犬の飼い主である、犬の知識を深めたい人であれば誰でも試験を受けることができます。
専門級
専門級になると難易度があがり、範囲も犬だけにはとどまりません。犬・猫を中心とした
動物愛護の歴史、社会と人との関わり、行動、メディカルケア、動物に係る課題やトラブ
ルまで範囲が広がります。4択マークシート式で60問と記述式の問題が2問出題されます。
専門級は難易度も上がるためある一定の条件を満たさない限り受験資格を得ることすらで
きません。
資格を取得した経緯 なぜその資格が必要なの?
取得した経緯
私が、犬の飼い主検定を取得しようと思った経緯は、当時動物病院でアルバイトをしてい
たことがきっかけです。また、私の持っている犬の飼い主としての知識が正しいのかを知るために受験しました。
なぜ資格が必要か
・正しい飼い方のため
犬の飼い主検定は、正しい犬の飼い方を試される資格です。飼い主には、飼っている愛犬を幸せにする義務があります。愛犬を幸せにするためには、十分な愛情と正しい知識が必要です。
そのため、その知識を試すために、学ぶために犬の飼い主検定が必要なのです。
躾やマナーなど、長年犬を飼っている人は自己流で行っている人もいるかと思います。その知識は本当に正しいものなのか、それを知るきっかけにもなります。
・災害やトラブルを防ぐため
最近、災害が多いですよね。犬の飼い主検定には、災害にあった時にことも書かれています。あまり学ぶ機会のない法律や、病気のこと、トラブルを防ぐためも心得など犬と生活
するための知識が一通り学べるのが犬の飼い主検定です。もちろん、この資格は犬の飼い主でなくとも受験することは出来ます。飼い主ではないけれども、犬の知識を深めたい人であれば誰でも受験資格があります。犬が好きだから、年老いた実家の両親は犬を飼っているから知識を深めたいなどの理由だけでもじゅうぶん受験資格は満たしています。
資格の取得方法
取得する際、基礎級と専門級どちらを取得したいのかをまずは選びましょう。
基礎級
基礎級は犬が好きという受験資格以外はなく、試験会場も東京・大阪・名古屋と三か所で行っています。
専門級
基礎級に合格した人、獣医師・動物看護職・愛玩動物飼養管理士(1 級、2 級)・愛犬飼育管理士・家庭動物販売士・家庭動物に関する科目を履修もしくは研究をしている大学生または短大生、卒業生以外は受験することができません。なので、専門級を受けたいという人は、受験資格に当てはまっているのか確認しましょう。当てはまっていないようでしたら、基礎級を受験し合格するのが一番の近道です。専門級の受験会場は、東京・大阪で行っています。
テキスト
基礎級、専門級とともにテキストが発売されており、資格取得に向けての勉強はその専用のテキストで行います。基礎級はテキストだけでなく、問題集も発売されています。日程は、基礎級・専門級とともに年に 2 回あります。
まとめ
犬の飼い主検定がどのような資格で、どのような人が取得するものなのかを紹介してきま
した。愛犬を幸せにするためにも、犬との生活を豊かにするためにも、飼い主さんにはぜ
ひ受験していただきたい資格の一つです。ペット関連の資格は、受験資格に実務経験がな
いと取得できないものが多いですが、犬の飼い主検定は違います。犬や動物での実務経験
がなくても、誰でも気軽に受験することができます。この機会に、ぜひ受験してみてはい
かがですか?
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